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- 余計な悩みを抱えず、介護の仕事に集中したい
- イライラすることなく、楽しく働きたい
- 悩みの解決方法を教えて!
介護職として悩みながら働くのは、大変つらいです。悩みが解決しないと仕事にも集中できません。
筆者は介護業界で15年以上働いてきました。役職経験もあり、職員の悩みを聞く機会が多かったです。
この記事では、介護職が抱えがちな9個の悩みと解決方法をお伝えします。
この記事を読めば、あなたが今抱えている悩みを解決できて、楽しく働けます。
筆者は今回お伝えする解決方法を実践し、介護職として充実した仕事ができるようになりました。
人間関係がよくない
介護職は人間関係の悩みが非常に多いです。人間関係がよくない主な原因は以下です。
- 年齢
- 職種
- 相性が合わない
介護の現場では20~60代と幅広い年齢層が一緒に働いています。職種も介護、看護、リハビリでは視点が異なります。
年齢や職種が違うと、考え方や意見が異なるのは珍しくありません。意見がぶつかることで、相手に対して悪い印象を持ちます。結果的に人間関係にも影響が出ます。
特に介護職と看護職は意見がぶつかりやすいです。実際に意見が対立するケースを、筆者も見てきました。
年齢や職種以外に、もともと相性が合わない場合もあります。現場では多くの職員が働いており、どうしても相性が合わない職員はいます。
職員同士だけが人間関係ではありません。ご利用者やご家族との人間関係に悩むケースも多いです。
ご利用者との関係がよくないと、介助を拒否されたり、暴言や暴力を受ける可能性があります。
ご家族との関係によってはクレームにつながります。ご利用者の介助拒否やご家族からのクレームを、筆者は過去に見てきました。
介護職は職員・ご利用者・ご家族と、多くの方々との人間関係に悩む仕事です。
解決方法
- 信頼できる上司や先輩・同僚に相談する
- ひとりで抱え込まず、信頼できる上司や先輩・同僚に相談しましょう。状況を分かってくれる人がいると、気持ちが軽くなります。適切なアドバイスも期待できます。
- 仕事と割り切って働く
- 人間関係のよくない相手と仕事以外で会うことは少ないです。仕事中は割り切って働きましょう。
- 別のフロアや部署異動を希望する
- 他のフロア・部署への異動もひとつの方法です。可能であれば希望してみましょう。
- 相手の意図を考えてみる
- 関係が悪い相手でも、相手への理解は必要です。理解するために相手の意図を考えてみましょう。意図を考えることで、相手の印象が変わる可能性があります。
→【介護職の悩み】現場の人間関係が悪いのはなぜ?6つの原因と3つの改善方法を解説
体がつらい
介護職は体への負担が大きい仕事です。体がつらくなる原因は以下です。
- 身体介護
- 不規則な勤務
- 通勤距離
介護職は、移乗介助や入浴介助・排泄介助といった身体介護が中心の仕事です。介助中、ご利用者を支えることが多く、職員の負担は大きいです。
介護の職業病といえる腰痛や腱鞘炎を経験した方も多いでしょう。
勤務も日勤だけではありません。日勤以外に、早番・遅番・夜勤があり不規則です。特に夜勤は慣れるまでが大変です。不規則な勤務で寝不足の方も多いでしょう。
職員によっては通勤距離が長い場合もあります。筆者は過去に片道1時間以上の通勤を経験しました。仕事と通勤で疲労し、帰宅後は寝るだけの生活も多かったです。
解決方法
身体介護の負担に対しては、以下の方法を実践しましょう。
- ボディメカニクスを意識した介護
- 無理な姿勢での介助は、体への負担が大きいです。ボディメカニクスを意識して、ご利用者・職員ともに負担を減らしましょう。
- コルセットの活用
- コルセットの活用も有効です。筆者も仕事中はコルセットを使用し、安心して働いています。
- マッサージなど体のケア
- 日々の体のケアも重要です。マッサージを受けたり、自宅でできるストレッチで体調を整えましょう。
不規則な勤務には慣れが必要です。睡眠時間をしっかり取って、自分に合った生活リズムを見つけましょう。
ただし、不規則な勤務がどうしても合わない人はいます。つらい場合は無理せず上司に相談しましょう。
通勤距離が長い場合は、思い切って職場の近くに引っ越すか、転職も選択肢になります。
既婚・未婚など個人の事情が大きく関わるので、慎重に検討しましょう。
→介護職が体力的にきつい3つの原因と改善方法を解説【介護の仕事は大変?】
→【介護職の理想の通勤時間は?】近い職場・遠い職場のメリットとデメリットを徹底解説
給料が安い
介護職の給料は、仕事量を考えると安いです。給料が安い理由は以下です。
- 専門性が重要視されていない
- 介護職は専門性が高い仕事です。
ただ、どうしても「介護=高齢者のお世話」という世間のイメージがあります。
専門性が重要視されていないことが、給料の安い理由です。 - 内部留保が多い
- 内部留保:施設経営を安定させるための資産
経営で得た利益を内部留保として蓄積します。内部留保が多いと、職員の給与やボーナスに還元されません。
還元されないので、給料は安いままです。 - 介護報酬に上限がある
- 介護報酬:施設や事業所が、要介護者・要支援者に介護サービスを提供したときに支払われる報酬
介護報酬は、厚生労働大臣が定める基準により算定されます。事業所が報酬額を決めることはできません。
報酬額に上限があるので、介護職の給料は安いです。
解決方法
- 資格を取得する
- 介護福祉士などの資格があると「資格手当」が支給されます。給料が上がるだけでなく、スキルアップにもつながるのでおすすめです。
- 役職・管理職になる
- 役職・管理職になると「役職手当」がつきます。役職や管理職に興味がある方は、目指してみてはいかがでしょう。
- 勤続年数を重ねる
- 職場によっては、勤続年数に応じて昇給があります。年数を重ねると、昇給額は意外に大きくなります。
業務や人間関係に大きな不満がなければ、長く働きましょう。 - 夜勤回数を増やす
- 「夜勤手当」がつくので、夜勤回数を増やすと給料が上がります。体力に自信のある方は上司に相談してみましょう。
- 給料の高い職場に転職する
- 極端に給料が低ければ、転職もひとつの手段です。転職サイトやエージェントを使えば、希望に合った職場を見つけやすいです。
→【介護職の給料はなぜ安い?】給料が低い理由3つと収入アップの方法5選を徹底解説!
仕事量・残業が多い
介護職は仕事量・残業が多いです。ご利用者の介助だけが業務内容ではありません。
- ご利用者の日々の様子を記録
- 事故報告書・ひやりはっと報告書の作成
- 行事の計画や準備・実施
- 委員会活動
- クラブ活動やレクリエーションの準備・実施
介助以外にも様々な業務があるので、仕事量は多いです。
残業が多い理由は記録物です。
基本的に業務時間内は、ご利用者の介助や見守りが中心です。介助や見守りしながらだと、記録物に集中できません。業務時間内に記録物が終わらず、業務後にまとめて行うケースが多いです。
解決方法
- 信頼できる上司や先輩・同僚に相談する
- ひとりで悩まず、信頼できる相手に相談しましょう。相談することで気持ちが楽になります。
- 業務改善をはかる
- 業務改善で状況がよくなる可能性があります。同じ悩みを抱えている職員がいれば、進めやすいでしょう。
- 転職する
- 状況の改善が見込めなければ、転職を検討しましょう。残業など無理しすぎると、体調不良につながります。
筆者は体調を崩した経験があります。無理は本当によくありません。
休みが少ない
休みの少なさも介護職の悩みです。
福祉業界の年間休日数は、他業種と比べて大きな差はありません。
ただし、職場によっては会議や行事関係で休日出勤します。休日でも職場に行くので、休んだ気になりません。
休みが少ないと、体調管理が難しいです。体調を崩しやすくなり、仕事に影響がでます。
介護職の悩みとして、休みの少なさがあります。
解決方法
- 雇用形態を変える
- 雇用形態を変えるのは、正社員にとって有効な方法です。派遣やパート・アルバイトは、正社員より休みの融通がききやすいです。
- 転職する
- あまりにも休みが少なければ、転職を検討しましょう。休みが少ない中での転職活動は、転職エージェントがおすすめです。
→介護職の仕事量・残業が多い理由と改善方法を解説【休みが少ない場合の改善方法も紹介】
運営方針・理念が合わない
職場の運営方針・理念と自分の介護観が合わない場合、働きづらいです。
「自分はご利用者に向き合って介護したいが、職場が効率重視」よくあるパターンで、筆者も経験があります。
「入職したけど想像と違っていた」「トップが変わって方針も変わった」どちらにしても介護職にとって悩みになります。
解決方法
- 職場の方針に合わせて働く
- 現在の職場で働き続けるなら、職場の方針に合わせる必要があります。職場の方針が許容できる範囲なら、様子を見てはいかがでしょう。
- 転職する
- 職場の方針があまりにも自分の考えと離れているなら、転職を検討しましょう。筆者も経験がありますが、体も気持ちも疲弊してしまいます。
介護技術に不安がある
介護技術も悩みのひとつです。
介護技術の習得には知識と経験が必要です。すぐには身に付きません。
さらに、ご利用者の性格や状態に合わせた介助も難しいです。
多くの職員が、介護技術への不安を経験しています。
解決方法
介護技術の習得方法は、学習と実践です。
まずは本や動画などで学習します。学習した内容をもとに、実践を繰り返しましょう。
経験を重ねることで、技術が身に付きます。
ご利用者への接し方で悩む
介護職はご利用者への接し方に悩みます。
認知機能が低下しているご利用者や、相性のよくないご利用者への接し方は難しいです。ご利用者への対応で、イライラした経験がある方も多いでしょう。
また、対人コミュニケーション自体が苦手な職員もいます。
ご利用者とのコミュニケーションは、多くの介護職が抱える悩みです。
解決方法
接し方の悩みを解決するために、まずはできることから始めましょう。
- あいさつ
- 自らすすんであいさつしましょう。あいさつされて嫌な気持ちになる人はいません。
- 笑顔
- 接するときは笑顔を心がけましょう。職員が笑顔を見せると、ご利用者も自然と笑顔になります。
- 相手の目を見る
- コミュニケーションでは相手の目を見るのも大切です。
目を見ることで相手が話しやすくなります。話しやすくなると信頼関係も築けるでしょう。
苦手な方は少しずつでも大丈夫です。目を見る意識を持ちましょう。 - 正面から視界に入る
- 一般的に高齢者は視野が狭くなります。後ろから急に声をかけると、驚かせてしまいます。
接するときは正面から視界に入りましょう。 - ゆっくりはっきり話す
- ぼそぼそと早口で話しても、ご利用者は聞き取れません。ゆっくりはっきり話しましょう。
- 傾聴
- 話にしっかりと耳を傾け、共感する傾聴も重要です。傾聴はご利用者の話す意欲を引き出します。
傾聴する姿勢を忘れないようにしましょう。 - 適度にうなずく
- 会話中は適度にうなずきましょう。反応を見せることで、ご利用者は安心して話せます。
- 非言語コミュニケーションを活用する
- 会話だけがコミュニケーションではありません。表情や動きなどの非言語コミュニケーションも必須です。
非言語コミュニケーションを使うと、気持ちが伝わりやすいです。
非言語コミュニケーションを活用して、ご利用者と信頼関係を築きましょう。 - 質問の仕方を工夫する
- 場面に応じて質問の仕方を工夫しましょう。
言語障害があったり、会話が苦手なご利用者には「はい」「いいえ」で返答できる「閉じられた質問」を行いましょう。
自由に話してもらいたいご利用者には「どんな思い出がありますか」などの「開かれた質問」を行います。
→【コミュニケーションが苦手な介護職必見】ご利用者への接し方4つの基本とコツ5選を解説
ライフステージの変化
結婚や出産・親の介護など、ライフステージが変わると、同じように働けない場合があります。
介護職が好きなのに働けないのは、特につらいです。
解決方法
- 上司に相談する
- まずは上司に相談しましょう。職場によっては、勤務時間や休日を調整してもらえます。
- 雇用形態を変える
- 正社員として働いている方は、雇用形態を変えてみてはいかがでしょう。派遣やパート・アルバイトは、勤務時間・休みを調整しやすいです。
悩みが解決しなければ転職も視野に入れよう
もし悩みが解決しなければ、転職も検討しましょう。
悩みを抱えたまま働くと、気持ちがつらくなります。体に影響が出る可能性もあります。
筆者は過去に悩みが原因で体調を崩しました。体に影響が出る前に、あなたに合った職場を見つけましょう。
→【介護転職】仕事の探し方8選を紹介!求人を探すオススメの方法も解説
「転職活動の時間がない…」と思われる方には、転職エージェントがおすすめです。
転職エージェントとは
求職者の希望に合わせた職場を紹介してくれるサービス。
職場紹介だけでなく、面接日程の調整や給与交渉なども代行してくれる。
転職エージェントは働きながらでも効率よく転職活動できます。様々なサポートを受けられるので、上手に利用しましょう。
→【介護・福祉の求人サイトはどこがいい?】転職サイト・エージェントおすすめ17選を紹介
まとめ
介護職の9つの悩み
- 人間関係がよくない
- 体がつらい
- 給料が安い
- 仕事量・残業が多い
- 休みが少ない
- 運営方針・理念が合わない
- 介護技術に不安がある
- ご利用者への接し方で悩む
- ライフステージの変化
悩みが解決しなければ転職も視野に入れましょう。働きながらの転職活動は「転職エージェント」がおすすめです。様々なサポートを受けられるので、効率よく転職活動できます。
悩みを解決して、あなたらしく生き生きと働きましょう。