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- 介護の転職サイトと転職エージェントの違いが分からない
- それぞれのメリットとデメリットを知りたい
- 転職サイトと転職エージェント、どちらを利用すればいいの?
介護転職において便利な転職サイトや転職エージェント。しかし、それぞれの違いや、メリット・デメリットを知らないと、転職活動がスムーズに進みません。
筆者は介護業界で15年以上働いてきました。転職サイトや転職エージェントの利用経験もあります。
この記事では、転職サイトと転職エージェントの違いから、それぞれのメリットとデメリットまでまとめて解説します。
この記事を読めば、転職サイトと転職エージェントの違い、メリットとデメリットに加え、有効な活用法まで全て分かります。
転職サイトと転職エージェントは、どちらか片方だけを利用するのではなく、複数利用がオススメです。それぞれのメリットを生かせるので、転職活動がスムーズに進むでしょう。
転職サイトと転職エージェントの違い
- 転職サイト
- サイトに掲載された求人情報を、自由に検索・閲覧できるサービス。気になった求人には、転職サイトを通じてすぐに応募できます。
- 転職エージェント
- 求職者の希望に合わせた職場を紹介してくれるサービス。登録すると一人ひとりに担当のキャリアアドバイザーがつきます。職場紹介以外に、面接日程の調整や給与交渉なども代行してくれます。
→【介護・福祉の求人サイトはどこがいい?】転職サイト・エージェントおすすめ17選を紹介
転職サイトのメリット
求人数が多い
転職サイトのメリットに「求人数の多さ」があります。
介護の転職サイトで有名な「ジョブメドレー介護」「カイゴジョブ」の求人数を見てみましょう。
ジョブメドレー介護 | 8万件以上 |
カイゴジョブ | 6万件以上 |
上記のように、非常に豊富な求人を取り扱っています。求人数が多いと、単純に選択肢が増え、自分の条件に合った求人を見つけやすいです。
結果的に理想の職場に出会える可能性が高まるので、求人数の多さは大きなメリットです。
様々な条件で求人を検索できる
様々な条件で求人を検索できるのも、転職サイトのメリットです。
転職活動では、人によって何を重視するかは異なります。
- サービス形態
- 雇用形態
- 給与
- 通勤距離
- 福利厚生
- 夜勤の有無
転職サイトでは、上記に加え「休日の特徴」や「ブランク可能」「未経験可能」といった、さらに細かな条件で検索できます。自分にとって働きやすい職場を見つけられるでしょう。
幅広い職種が掲載されている
幅広い職種が掲載されているのも、メリットに挙げられます。
転職サイトの求人は、介護職だけではありません。
- 介護支援専門員(ケアマネジャー)
- サービス提供責任者
- 管理職
- 生活相談員
可能であれば、介護職だけでなく、上記の職種も検討することで資格やスキルを活かせます。
幅広い職種が掲載されているのが、転職サイトのメリットです。
自分のペースで転職活動が行える
自分のペースで転職活動できるのも、転職サイトのメリット。
転職サイトでは、自分で求人検索から応募まで行います。誰かにせかされることなく、自分のペースで進められます。仕事が忙しいときや、よい求人が見つからないときは、無理に探す必要はありません。
「人にあれこれ言われたくない」「自分のタイミングで転職活動したい」方にとって、非常に大きなメリットです。
転職サイトのデメリット
求人の検索やリサーチに時間がかかる
求人検索やリサーチに時間がかかるのが、転職サイトのデメリットです。
転職活動では、情報収集が非常に重要。より良い求人に出会うため、一件一件しっかり見ていく必要があります。しかし、自分一人で転職サイトの求人をじっくり見ていくのは、思った以上に大変です。
特に仕事しながら転職活動している方や、早く新しい職場を見つけたい方にとって、求人検索やリサーチに時間がかかるのは、大きなデメリットです。
求人(事業所)によって情報に差がある
求人(事業所)によって情報に差があるのもデメリットです。
求人によって、掲載されている情報は様々。知りたい情報が詳細に載っている求人がある一方で「もう少し詳しい情報がほしいな」と感じる求人も。
転職サイトでは、サイト上の内容が全てなので、詳しい情報が掲載されていないと、応募するか迷ってしまいます。
転職サイトのデメリットに、求人(事業所)による情報の差があります。
面接日程の調整や給与交渉など全て自分で行う必要がある
転職サイトでは、面接日程の調整や給与交渉など全て自分で行う必要があるのもデメリットです。
転職サイトは、求人検索や応募のタイミングを自分のペースで行えます。一方で、面接日程の調整や給与交渉といった面倒な部分も自分で行わなくてはなりません。
働きながらの転職活動では、より負担となります。人によっては、転職に対するモチベーションが低下し、転職先を妥協して決めてしまうことも。
転職サイトでは、自分で全て行わなければならないのがデメリットです。
転職エージェントのメリット
効率よく転職活動ができる
効率よく転職活動できるのが、転職エージェントのメリットです。
転職エージェントに登録すると、アドバイザーがつきます。条件に合った求人をアドバイザーが紹介してくれるので、自分で求人を探す手間が省けます。
働きながら転職活動している方にとっては、特に心強いでしょう。
効率よく転職活動できるのが、メリットのひとつです。
非公開求人を紹介してもらえる
非公開求人を紹介してもらえるのも、転職エージェントのメリットです。
非公開求人とは
サイト上で一般公開されていない、非公開の求人情報
非公開求人は、求められる経験や能力がより明確で、給料や手当といった待遇が、公開されている求人に比べて良い傾向にあります。転職エージェントに登録することで、魅力的な非公開求人を紹介してもらえ、理想的な転職の実現につながるでしょう。
メリットのひとつに非公開求人が挙げられます。
自分を客観的に見てもらえ、強みを把握できる
転職エージェントを利用することで、自分の強みを把握できます。
転職エージェントのアドバイザーは、自分を客観的に見てくれます。客観視されることで、思いもよらない自身の強みに気付き、転職活動に活かせるでしょう。
- 資格
- 経験年数
- 職場での取り組み
転職エージェントに登録すると、自分の強みを把握できるのがメリットです。
事業所の内部事情を知ることができる
事業所の内部事情を知られるのもメリット。
転職エージェントで得られるのは、給与や待遇などの基本情報だけではありません。人間関係といった、働くうえで気になる情報もアドバイザーから教えてもらえます。
求人先と定期的にやり取りしている転職エージェントだからこそ、分かる情報といえるでしょう。
内部情報を知られるのは、転職エージェントの大きなメリットです。
書類添削・面接対策を受けられる
転職エージェントによっては、書類添削や面接対策を受けられます。
転職活動では、書類作成や面接が非常に重要。しかし、書類や面接を苦手に感じている人は多いです。転職エージェントでは、単に求人を紹介するだけでなく、苦手な部分をしっかりフォローしてくれます。
書類添削を受けることで、文章のまとめ方や、経歴をどこまで書けばよいかが分かります。また、面接対策では、求人先に合わせた回答のアドバイスがもらえるので、本番に向けて自信がつくでしょう。
書類添削や面接対策が転職エージェントのメリットです。
面接日程の調整や給与交渉を代行してくれる
面接日程の調整や給与交渉を代行してくれるのもメリットです。
自分で行うのは面倒に感じる、面接日程の調整や給与交渉。働きながら面接日を調整するのは大変です。また、給与に関して自分から言いづらい人も多いでしょう。
転職エージェントでは、アドバイザーが代行してくれるので、書類作成や面接対策に集中できます。
面接日程の調整や給与交渉の代行が、転職エージェントのメリットです。
内定を断りたい場合、代わりに断ってくれる
内定を代わりに断ってくれるのも、メリットに挙げられます。
内定をもらっても、様々な理由で内定を断らなければならない場合があります。一度もらった内定を断るのは勇気が必要。自分からはなかなか伝えづらいでしょう。
転職エージェントを利用すれば、アドバイザーが内定を断ってくれます。万が一、内定を断る事情ができても安心です。
退職のアドバイスがもらえる
退職のアドバイスをもらえるのも、転職エージェントのメリット。
転職活動では、現在の職場をどのように退職するかも悩みます。
- 退職までの流れ
- 退職理由
- もし引き止められたら?
転職エージェントでは、求人だけでなく、退職に関しても的確なアドバイスがもらえます。
退職でも心強い味方になってくれるのがメリットです。
転職エージェントのデメリット
気軽に情報収集したい人には不向き
転職エージェントは気軽に情報収集したい人には不向きです。
転職エージェントを利用すると、アドバイザーが積極的に動いてくれます。アドバイザーが積極的なのはありがたい一方で、求人の情報収集程度でとどめたい人にとっては少し困ります。
気軽に情報収集したい人には不向きなのがデメリットです。
担当者と相性が合わない可能性がある
担当者と相性が合わない可能性もデメリットです。
転職エージェントに登録すると、求職者一人ひとりに担当アドバイザーがつきます。転職に向けて頼れる存在の担当アドバイザー。しかし、担当アドバイザーも人なので、どうしても相性の合う合わないは出てきます。
担当アドバイザーと相性が合わないと、ストレスが溜まり転職活動もうまくいきません。
相性が合わない担当者が、転職エージェントのデメリットのひとつです。
担当者の質にばらつきがある
担当者の質にバラつきがあるのも、デメリットに挙げられます。
転職エージェントの担当アドバイザーは、全員が同じ能力ではありません。どうしても経験や能力に差は生まれます。経験や能力の差が、質のばらつきとなり、求職者の不満につながります。
担当者の質のばらつきが、転職エージェントのデメリットです。
自分が望まない求人を提案されることがある
自分が望まない求人を提案されるのも、転職エージェントのデメリット。
転職エージェントでは、求職者の条件や希望を確認したうえで、求人を紹介してくれます。しかし、ときには条件や希望に合わない、自分が望まない求人を紹介される場合があります。もし、合わない求人を紹介された場合は、アドバイザーに条件や希望を改めて伝える必要があり、ストレスになってしまうことも。
望まない求人を紹介されるのが、デメリットのひとつです。
営業の電話が多く、しつこいと感じる可能性がある
アドバイザーの営業電話の多さを、しつこいと感じるデメリットもあります。
転職エージェントは求職者を事業所に紹介することで、事業所から紹介手数料を受け取っています。転職が決まっていないと、頻繁に電話がかかってくることも。
電話の多さをしつこいと感じると、転職エージェントの利用自体が嫌になってしまいます。
ただ、転職エージェントは上手に利用すれば、転職の心強い味方になるので、電話の頻度を減らすようはっきり伝えましょう。
営業電話の多さから、しつこく感じるのがデメリットです。
エージェント会社の得意分野が自分と合わない場合がある
エージェント会社の得意分野が自分と合わない可能性もデメリットです。
転職エージェントには、それぞれ求人の得意分野があります。
- 常勤
- 非常勤
- 派遣
- 対応地域
転職エージェントの得意分野と自分の希望が異なる場合、スムーズに転職が進みません。転職エージェントの得意分野をしっかり把握したうえで、利用する必要があります。
転職エージェントの得意分野が、自分と合わないのがデメリットです。
転職サイト・転職エージェントは複数利用がおすすめ
転職サイトやエージェントを使うときは、複数サービスの利用がおすすめです。
理由は複数利用することで、求人の選択肢が広がるからです。全てのサイトに同じ求人が掲載されている訳ではありません。サービスによって掲載されている求人は異なります。なかには独自の案件を扱っているサービスもあります。複数利用で選択肢が広がり、希望に合った求人を見つけやすくなるでしょう。
ただし、利用数を増やしすぎると、転職エージェントからの連絡に対応しきれません。転職エージェントの利用は、2~3つに絞りましょう。
理想的な利用数としては、転職サイト1+転職エージェント2です。転職サイトで気になる求人を見つけて、転職エージェントに確認するといった利用法もできます。
転職サイト・エージェントを複数利用して、スムーズに転職活動を進めましょう。
→介護転職サイト・転職エージェントは複数登録がおすすめ【メリットやデメリット・注意点を解説】
まとめ
転職サイトのメリット
- 求人数が多い
- 様々な条件で求人を検索できる
- 幅広い職種が掲載されている
- 自分のペースで転職活動が行える
転職サイトのデメリット
- 求人の検索やリサーチに時間がかかる
- 求人(事業所)によって情報に差がある
- 面接日程の調整や給与交渉など全て自分で行う必要がある
転職エージェントのメリット
- 効率よく転職活動ができる
- 非公開求人を紹介してもらえる
- 自分を客観的に見てもらえ、強みを把握できる
- 事業所の内部事情を知ることができる
- 書類添削・面接対策を受けられる
- 面接日程の調整や給与交渉を代行してくれる
- 内定を断りたい場合、代わりに断ってくれる
- 退職のアドバイスがもらえる
転職エージェントのデメリット
- 気軽に情報収集したい人には不向き
- 担当者と相性が合わない可能性がある
- 担当者の質にばらつきがある
- 自分が望まない求人を提案されることがある
- 営業の電話が多く、しつこいと感じる可能性がある
- エージェント会社の得意分野が自分と合わない場合がある
転職サイト・転職エージェントは複数利用がおすすめです。複数利用で選択肢が広がり、希望に合った求人を見つけやすくなります。